みなさん,こんばんは.台風が過ぎ去り,暑さもひと段落というところでしょうか.
6年ぶりに実家で暮らしていますが,実家周りが急速に変化しています.隣にあったお店はなくなり,毎週のように周囲の家が解体されています.元々,近所付き合いがない土地だったので解体の理由はわかりませんが,20年も過ぎれば一つの世代が終わりを迎えるということなのでしょうか.
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さて,本日は矢沢永吉さんについて.ご存知,ロックバンド『キャロル』で活躍し,その後,ソロで活動している,E.YAZAWAさんです.このエントリーでは矢沢さんのことを“永ちゃん”と呼びます.
去年の夏頃でしょうか.実験地獄で辛かった時に,永ちゃんの歌う『トラベリング・バス』を聴き,永ちゃんに興味をいだきました.
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食わず嫌いな性格なので,どこか永ちゃんの音楽を敬遠していましたが,聴いてみるとかっけーじゃありませんか.
ということで,調べていくと,YouTubeでこれまた痺れる動画を発見しました.
若き日の永ちゃんです.
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6:30~
『気持ち関係ないよ,銭だよ,It's a maneyよ.moneyを稼ぐべきだよ.
長者番付?番付なんかどうでもよいのよ.ガンガン金持ってやっぱ邸宅住まないと.キャデラック,ベンツ乗り回さないと.それ,そこまでやればね,そりゃかっこよいですよ.』
このギラギラした目つき.すごい.
9:55~
『広島から来たの18でしょ.この10年間って,僕はっきり言うけどグシャグシャの10年間だったわけ.20代ね,いっぱい10年間.ほんと良かったと思うね,汗かいて良かったと思うし.
いつも僕仲間に言うのよ,30,お前もおれももう少しで30になるね.30なる時,男は色気がつくからね.色気の30なるんだと.20代とはちょっと違うと.でもね,30の色気の最高の年齢に入る時にね,20代頑張ってないやつはパスポートもらえないんだよってわけ.パスポートにちゃんと判ペタって押してもらわないと30代入れないからって.
だからおれ,泣くなよって言うわけ,泣かないためにやっぱりパスポートもらえるようにね,申請出せるようにしないといけないし.
おれはね,自分でパスポートもらえたかなって思った時にね,やっとどうにかもらえたんじゃないかと思うわ』
かっこよすぎる.
この時,永ちゃん30才です.突き抜けた人が醸し出す独特の貫禄を感じます.
この動画のおかげで,永ちゃんのことをもっと知りたくなったので読みました.
矢沢永吉激論集,『成りあがり』です.
もう,ドッグイヤーが止まりませんでした.
この本を読んで感じたことは,永ちゃんの
・成功してやるという絶対的な向上心と自分への自信
です.
永ちゃんは感覚的な天才肌と思いましたが,ただの音楽馬鹿じゃない.しっかりと,将来を見据えて計画を立てているし,成功するためには何をすればよいのかを冷静に考えて行動しています,20代そこそこの青年が.そして,成りあがっていく...
『キャロル』からE.YAZAWAへの再スタートが順調に切れるようにと準備をしていたところなんてさすがだと思います.
高校1年のときにはカーネギーの『人を動かす』を読み,愛読書となり,小説や本も読んでいる.新聞なんてバカ読みしている.若い時にこれだけのことをやっていれば,後にBIGになったのも頷けます.
『成りあがり』当時の永ちゃんは28才.もうすぐ自分は26才.ここまでの哲学が自分にはあるだろうかと考えてしまいます.
負けてられません.パスポートもらってやる.