勝って兜の緒を締める

考えたことなど日々の記録をば

今年一番の

今年の4月から、大学院に進学するために新たな土地で生活を始めました。
本当に人との出会いは面白いなと思います。
配属している研究室の指導教官はお酒が大変好きな人で、よく他の先生と一緒に
飲みに連れて行ってくれます。よく言えば顔が広い、悪く言えばただの酒飲み。

この先生は元々企業に勤めていた人で非常に社交的です。この前は、隣の席にいた
女性に声をかけていました。この半年間でお酒の飲み方を教わりました。 

 

年に2,3回とんでもない人に出会います。今年はそんな人と出会わないのかな
と思っていたら、一年の終わりにものすごい姉弟に出会ってしまいました。

全く未知な経験をさせてもらい、色々な人を紹介してもらいました。

彼女らの人脈が半端ありません。なんか、人生が広がるような気がします。
日本では人脈をコネと言わるかもしれませんが、アメリカの就職活動はコネクションがものを言うそうです。むしろ、ほとんどコネクションで決まるとのこと。

人生は人との出会いでどれだけでもおもしろい方向へと進む。
ご縁を大切にしたいです。その関係を継続していく努力も。そして、いつか僕が紹介する側に回れたらなと思います。

12月 人間は本来、社会人である以前に、自然人であった

皆さんは『ゲゼルシャフト』と『ゲマインシャフト』という言葉をご存知でしょうか。
加藤則芳さんが言うには『ゲゼルシャフト』はお金を介在した組織や人間関係のこと。
一方、『ゲマインシャフト』とはお金を介在しない集団なり社会を表すとのこと。
おそらく、今の世の中のほとんどは『ゲゼルシャフト』によって構成されていると思いますが、少しでも『ゲマインシャフト』のような関係が存在していても良いと思っています。思想の話は抜きにすれば、例えばキューバのような国の存在。

加藤則芳さんは2013年にALSという難病を患って亡くなったバックパッカーです。
日本でバックパッカーと言ってすぐに思い浮かべるのは、バックパックを背負って世界中を放浪している人ではないでしょうか。
しかし、加藤さん曰く、バックパッカーは2つのスタイルがあるらしく、1つは上述の世界各地を放浪している人。
そして、もう一つは加藤さんのように自然を相手にしたバックパッカー。わかりやすく言えば登山家ですが、加藤さんのスタイルは山の頂上を攻めることを目的とはしません。『ロングトレイル』と言って、長距離を歩く登山スタイルです。日本では山岳信仰の影響が大きいためか頂上を目指す登山が一般的ですが、欧米ではトレイルも盛んとのことです。最近では日本でもだんだんと流行しているみたいです。
僕が加藤さんのことを知ったのは『ラジオ版 学問のススメ』というpodcastです。
加藤さんやロングトレイルのことについて興味が湧いた方は聞いてみてください。


******************************************************
今年も残すところ数日。毎日を丁寧に過ごして行きたいです。
2014年はどんな年か振り返ってみると、新たな経験をたくさんした年だったなと思います。
大学で4年間過ごした所を離れ、地元からさらに遠く離れ、大学院に進学しました。
新たな人間関係も生まれ、僕の『世界はどんどん広がってい』きました。

恵まれた環境で生活をしています。出会いや日々に感謝です。

スーパーササダンゴマシンのプレゼン力

すっかり寒くなってきました。皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
今年から原付での移動をしているんですが、冗談抜きで寒いです。
毎年12月までヒートテック(ももひき)の使用を我慢しているんですが、そろそろ使い始めようかと思っています。手袋を忘れた日の通学は悲惨なものです。

 

*****************************************************

修士課程を修了するまでにプレゼン能力をつけたいと日々思っています。
大勢の人の前でも緊張することなく、堂々とプレゼンしたい。
そして先日、堂々とプレゼンをしている人の動画を発見しました。


2014年6月29日DDT後楽園ホール大会「スーパーササダンゴマシン 煽りパワポ」 - YouTube


地域密着型プロレス団体『新潟プロレス』所属の"スーパーササダンゴマシン"の煽りです。
面白く、堂々たるプレゼンであり、わかりやすい。プロレスラーでありながら、大学院生という顔も持つらしいです。
小学生の頃にみちのくプロレスを観に行ったことを思い出しました。
北の国からのテーマソングが入場テーマだった北海珍念は元気でしょうか。
サインを貰うために並んでいたら、プロレスラーとは思えないぐらいとても優しかったことを覚えています。
本当に柔らかい印象を持つ人で、この人がプロレスできるんかなと思っていました。調べてみると、今は福祉施設に勤務しているみたいです。

 

そして、先日紹介した小野雅裕さんのプレゼンを発見しました。


足立研セミナー: 英語プレゼン技法 (再アップロード) - YouTube


1時間以上ある動画ですが、時間の長さなんて忘れてしまうほどに素晴らしいプレゼンです。皆様も是非。
どういう経緯で小野さんを知るに至ったかは忘れてしまいましたが、紛れもなく、私をスパーク
させた人の1人です。

 

*****************************************************
高倉健さんが亡くなりました。合掌。

11月 みうらじゅんおすすめ映画

田村正和さんと言われて、みなさんが思いつくイメージは何でしょうか。
僕たちの世代は『パパはニュースキャスター』ではなく『古畑任三郎』のイメージが強いと思います。
というか、田村正和古畑任三郎です。僕の母親は『眠狂四郎』を演じている田村正和が一番好きらしいのですが。
さて、そんな田村正和さんが14年ぶりに映画に出演した『ラストラブ』を観ました。
なぜこの映画を見るに至ったかというと、みうらじゅんさんがこの映画をおすすめしていたからです。


伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!【みうらじゅん・ラストラブ】 - YouTube


この映画で田村正和さん演じる阿川明はサックスプレーヤーなんですが、みうらさんが言うにはサックスではなくコブラを吹いているのだそうです。
そう言われてから映画を見ると、そうとしか見えなくなってきます。そして、「アッキーラ!!」(阿川明を紹介するシーン)というセリフも「テッキーラ!!」に聞こえてきます。

f:id:ykir1269:20141101160104j:plain


ヒロインを演じている伊東美咲さんは綺麗の一言です。演技については何も申しません。

みうらじゅんさんにかかると、世の物全てがおもしろくなります。才能の塊です。かつて、みうらさんがブッダの十大弟子をスラスラと言っていたのには驚きました。

エロスクラップというものも作っていて、すでに200冊を超えているそうです。僕も影響されてコクヨの「ラ40」を買い、新聞などの記事をスクラップしています。

 

*************************************************
今回の『ラストラブ』を観たように、他人からすすめられたことをしようと心がけています。
その人が何かしら良いと感じているものをわざわざすすめてくれているわけで、得るものがあるのではないかと思います。
特に研究に関しては、自分の考えや見方が凝り固まっていることが多いので、助言などは大切にしていきたいです。固陋はよくありません。

11月が始まります。毎日を大切にしていきましょう。

夢または志

自分の夢は何なのか。自分の志は何なのか。残りの人生で何を残せるのか。

この本を読んでとても考えさせられました。

著者である小野さんは東京大学を卒業後、MITへと留学そして学位を取り、その後NASAで働いています。MITへと留学した理由は将来、宇宙開発の歴史に残る仕事をするため。その夢を実現する手段の一つとしてMITへと留学したのです。昨今流行りのグローバル人材など興味の欠片もない。ただ、己の夢の実現のためだけに海を渡っています。

この本は今年発売されたんですが、実は、小野さんや彼が立ち上げた米国大学院学生会の存在は数年前から知っていて、京都大学で開催された留学説明会にも参加しました。

小野さんの苦労話や体験談を読む度に凄いと感じます。真のエリートはやはり違う。この本から大いに刺激を受けました。

しかし、僕自身が何かを成し遂げた訳ではない。人から影響を受けすぎる性格なので、自分のことのように考えてしまいます。僕はまだ何もやっちゃいない。

僕は僕自身の人生を生きるしかない。

 

『ひょっとして何か成し遂げたつもりでいるんじゃねぇだろうな』

 

THA BLUE HERBのリリックが心に刺さります。

夢、志、目標って何なのだろうか。社会に出て何をしたいんだろうか。

小さい頃は何をしたかったんだろうか。とても強く思います。

世界で一番美しい死体

ツイン・ピークス』が復活するらしいです。


ツイン・ピークス』は20年ぐらい前にやっていた海外ドラマのタイトルです。
ツイン・ピークスという田舎町に暮らしていた女子学生であるローラ・パーマーが遺体となって発見されたところから話は始まります。
ローラは学校でも優等生で容姿端麗な学生でした。みんなからのあこがれで、学園のマドンナ的存在である彼女がなぜ殺されたのか…。
話が進む内に出てくる個性の強いキャラクターたち。そして、明かされていく衝撃の事実。とても面白いドラマです。
監督である、デヴィット・リンチがこのストーリー全体を通して言いたいことは、
“真面目そうなやつほど、裏で何をしているか分らない”ということだと僕は理解しました。
とは言っても、いまだに全話を見ていませんが…。話の途中なので、『ダーク・エンジェル』とともに、制覇したい作品です。

僕が最初に観たリンチ監督の作品は『マルホランド・ドライブ』です。
始めにマルホ~を観た時は全く意味が分かりませんでした。本当に理解不能でした。何なんだこの映画は、という感じでした。
しかし、物語の内容が分かり始めると、まさに“点と点が繋がって線になる”とはこういうことなんだなと思いました。
そして同時に、リンチ監督は天才ではないかとも思いました。映画の構成を変えるだけで、こんな風になるのか。こいつは凄いと思ったものです。
この作品は私的映画ランキングの上位に常に入っています。

デヴィット・リンチ監督の作品を観ていない人は是非ご覧になられてはいかがでしょうか。

********************************************

さて、話は戻って、“真面目そうなやつほど、裏で何をしているか分らない”ということについて。
ある方が“人間は誰しもが狂気を持っている”と言っていました。そして、生真面目な人ほど、恐ろしい局面などで壊れやすいと。
先の大戦において我が国は、色々な見方はあるにせよ、アジア諸国で戦いをしました。
その際に、現地の情報や実情を探るべく、現地の人を呼びよせました。
しかし、いかんせん言葉が伝わらないし、現地の人は怯えきっているため集まりが悪い。
そんな際に、真面目な軍の指揮官は、自分の思うように進まない現状や戦争という状況下で怒り狂ってしまい、彼の部下や現地の人に当たってしまう。
逆に少しぐらい不真面目な人はそんなにカッカしないでもいいじゃないかとなる。

こんな話をしていたのを、『ツイン・ピークス』復活という見出しを見て思い出しました。


********************************************

ノーベル物理学賞に日本人3名が受賞とのこと。素晴らしいことです。
おめでとうございます。日本もまだまだ捨てたもんじゃない。