勝って兜の緒を締める

考えたことなど日々の記録をば

2月 恋

みなさん,こんにちは.寒い日が続きますが,いかがお過ごしでしょうか.職場のまわりではインフルエンザ,風邪が流行っています.読者様,ご自愛ください.

最近職場が変化したので,電車での通勤時間が増えました.そのため,小説を読んでいます.先日読み終わったのが小池真理子の『恋』.直木賞受賞作品です.賞を取った云々は本当にどうでもよいことですが,すごく面白く,読み終わって数日は世界観から抜け出ることができなかったです.自分も作中の登場人物のひとりのような気分でした.

恋 (新潮文庫)

恋 (新潮文庫)

 

ページ数にして500弱の長編となっていますが,読むのが進む進む.あっという間に読み終えました.圧倒的な恋愛小説.恋愛小説はこうでなくっちゃ.作品中の時代設定は1970年はじめ.学生運動が行われていた時代.おそらく,小池さんの体験も盛り込まれているであろうことが伺えて,当時の様子が伝わってきます.脳内ではモノクロもしくはセピア色で物語が進んでいました.同じ時代の作品は『ノルウェイの森』がありますが,『恋』のほうが好みです.

作者あとがきで書いていますが,小池さんはこの小説に“神が降りた”と感じたらしい.それだけの作品と自分も思います.

物語を一変させる人物,大久保勝也.頭の中の映像では俳優の斎藤工さんが演じていました.

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と思いきや,過去にドラマ化された際には斎藤さんが演じていたらしい.やはりそういうイメージですね.

主人公の石原さとみは頷けない.今だったらどうだろう,ん~門脇麦

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小池真理子の『恋』,オススメです.