勝って兜の緒を締める

考えたことなど日々の記録をば

12月 人間は本来、社会人である以前に、自然人であった

皆さんは『ゲゼルシャフト』と『ゲマインシャフト』という言葉をご存知でしょうか。
加藤則芳さんが言うには『ゲゼルシャフト』はお金を介在した組織や人間関係のこと。
一方、『ゲマインシャフト』とはお金を介在しない集団なり社会を表すとのこと。
おそらく、今の世の中のほとんどは『ゲゼルシャフト』によって構成されていると思いますが、少しでも『ゲマインシャフト』のような関係が存在していても良いと思っています。思想の話は抜きにすれば、例えばキューバのような国の存在。

加藤則芳さんは2013年にALSという難病を患って亡くなったバックパッカーです。
日本でバックパッカーと言ってすぐに思い浮かべるのは、バックパックを背負って世界中を放浪している人ではないでしょうか。
しかし、加藤さん曰く、バックパッカーは2つのスタイルがあるらしく、1つは上述の世界各地を放浪している人。
そして、もう一つは加藤さんのように自然を相手にしたバックパッカー。わかりやすく言えば登山家ですが、加藤さんのスタイルは山の頂上を攻めることを目的とはしません。『ロングトレイル』と言って、長距離を歩く登山スタイルです。日本では山岳信仰の影響が大きいためか頂上を目指す登山が一般的ですが、欧米ではトレイルも盛んとのことです。最近では日本でもだんだんと流行しているみたいです。
僕が加藤さんのことを知ったのは『ラジオ版 学問のススメ』というpodcastです。
加藤さんやロングトレイルのことについて興味が湧いた方は聞いてみてください。


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今年も残すところ数日。毎日を丁寧に過ごして行きたいです。
2014年はどんな年か振り返ってみると、新たな経験をたくさんした年だったなと思います。
大学で4年間過ごした所を離れ、地元からさらに遠く離れ、大学院に進学しました。
新たな人間関係も生まれ、僕の『世界はどんどん広がってい』きました。

恵まれた環境で生活をしています。出会いや日々に感謝です。